【おすすめ英文法本3選!】文法用語が苦手な人におすすめの「感覚的」に理解できる英文法の本3選

英語学習

私は文法学習が苦手です。何が苦手かというと、文法用語がよくわからないのです。

文法用語がよくわからないので「文法用語を多く使って解説された英文法本」は読んでもよくわかりません。

たとえば、こんな感じの解説↓↓。

〇〇は過去分詞でXXX XXXX XXを後置修飾していると判断して、述語動詞を探しましょう。そうすると、XXX XX X XXX(S) XX XXX(V)という核となる構造が見えます。

上の文章で出てくる文法用語で私がちゃんと理解できるのは「過去分詞」だけです。

「後置修飾」は、どういうものなのか全くイメージできず。

「述語動詞」や「SV」は、たぶんわかるけどちゃんと理解できているかと言われると微妙なところ。

せっかく解説してくれているのに、解説がわからない!元の英文は意味が解るのに解説の日本語(文法用語)がわからないなんてこともあります。

だったら文法用語をちゃんと学習すればいいじゃないか。そう考えたこともあるのですが、どうしてもそれはやる気が起こらなくて「まあそのうち気が向いたら」とかなり長い間避けてきました。(TOEIC800くらいまでは全く文法学習しなかった)

が、ありがたいことに「文法用語をあまり使わない英文法の本」にいくつか出会うことができ、そのタイプの英文法本は苦なく、楽しく、興味深く読むことができています。

本日は、私でも楽しく読めた「感覚的に理解できるおすすめ英文法の本3選」を紹介したいと思います。

文法用語が苦手な人におすすめの英文法の本3選

お勧めの英文法本は、下記の3つです。

  • 「ネイティブはこう使う!マンガでわかる」シリーズ
  • English Grammar in Use
  • 英文法の鬼100則

それぞれの本の特徴や読んだ感想などを書いていきます。

【1】気軽に読める:「ネイティブはこう使う!マンガでわかる」シリーズ

「ネイティブはこう使う!マンガでわかる」シリーズの文法関連本は、下記の5種類でています。(同じシリーズで文法本のほかに「ネイティブはこう使う!マンガで分かる英会話フレーズ」というのも出ています)

こちらの文法本は、漫画をベースに文法の解説がされています。

最初から最後まで全部漫画というわけではなく、漫画と解説を織り交ぜたスタイル。

かわいらしいイラストで見やすく、解説にもイラスト付きなのでその文法のもつイメージがつかみやすかったです。

私はとくに「ネイティブはこう使う!マンガでわかる冠詞」がとても興味深くておもしろいと感じました。

冠詞というのは、I have a pen. の「a」とか、The Beatles の「the」のことです。

aがついている場合と、theがついている場合と、何もついていない(無冠詞)場合でその単語がもつ意味が変わってしまう。日本語にはない概念だったので私は最初ほとんど気にしていなかったのですが、つける冠詞を間違うと全く違う意味になってしまうことがあるんだなということを知りました。

たとえば、「チキンが食べたいな」と言おうとして「I’d like to eat a chicken.」と言ってしまうと、「丸ごと1羽チキンを食べたいな」という意味になってしまいます。

鶏肉というのは数えられないので、無冠詞の「I’d like to eat chicken」にしなければならないとのこと。

  • a chicken     → 1羽の鶏
  • chicken(無冠詞) → 鶏肉

冠詞のあるなしでこんなに意味が変わってしまうとは!おもしろい!

引用:ネイティブはこう使う!マンガでわかる冠詞より

と、こんな感じでマンガで楽しくわかりやすく解説されています。私はこの本は「文法学習するぞ」という感じではなく、普通のマンガを読むように楽しんで読めました。

たまに解説文の意味がよくわからないな??ということもありましたが、そういうところはするっとスルー。

全体としてはわかりやすく、とても興味をそそられる内容でおすすめです!

ちなみに私的に冠詞の次に面白かったのは「ネイティブはこう使う!マンガでわかる前置詞 」でした。

【2】超定番:English Grammar in Use(中級向け)

英語学習をある程度続けている方なら「English Grammar in Use」という本を一度は見たり聞いたことがあるのではないでしょうか。

昔からある超定番・超有名な英文法解説書で、「ネイティブによって英語で書かれた本(洋書)」です。

とてもシンプルな英語で書かれているので基礎力があれば十分読めると思います(TOEICで700以上なら余裕と思います)。

私がこの本で好きな特徴は下記の3点です。

  • レイアウトがスッキリしていて見やすい(全然ごちゃごちゃしていない!)
  • 解説がシンプル&感覚的でわかりやすい
  • 実践的で役に立つ内容に絞られている(簡単すぎたり難しすぎる内容は入ってない)

それぞれもう少し詳しく説明します。

レイアウトがスッキリしていて見やすい

「English Grammar in Use」のレイアウトはほんとにすっきりしていて見やすいです。

左ページにに解説、右ページに練習問題

全項目このスタイルです。

引用:English Grammar in Use by Raymond Murphy

注:この画像は私が持っている4th Editionのもので、最新(5th)とイラストや色などが異なります。左解説右練習問題という大枠のデザインは同じです。(両方読んだ人に聞いたりネットで調べたところ、ほとんど内容は変わらないとのことでした)

まず左の解説を読んで理解する。

次に右ページの練習問題を解いてみる。

仕上げに、間違った個所を左の解説で確認する。

この3ステップで、リズムよく学習できるので私はこの文法書が気に入っています。

学習するのにその本のデザインとかレイアウトって大事ですよね。学習が続けられるかどうかの要因に「デザインやレイアウトの美しさ」も大きくかかわると私は考えます。

解説がシンプル&感覚的でわかりやすい

こちら↓↓は、この本に載っていた「現在完了(Present perfect)」の解説です。下は訳した内容です。

引用:English Grammar in Use by Raymond Murphy

注:この画像は私が持っている4th Editionのもので、最新(5th)とイラストや色などが異なります。

現在完了形
  • トムは彼の鍵を探しています。彼はそれを見つけられません。
  • He has lost his key. (彼は鍵をなくしました)
  • He has lost his key = 彼はそれを最近なくした、そして彼はそれをまだ見つけていない。
  • Have/has lost は現在完了形です。

現在完了形は have/has + 過去分詞です。過去分詞は -ed(finished/decided など)で終わることが多いですが、多くの動詞ではイレギュラーです(lost/done/writtenなど)。

どうでしょう、とてもシンプルでわかりやすい説明だと思いませんか。

  • He has lost his key = He lost it recently, and he still doesn’t have it.

この一文を読んで、「has lost(現在完了形)は、なくしたものがまだ見つかっていないという意味が含まれているんだ」ということがすっと理解できました。

「現在完了形」と「過去形」の対比・違いについても書かれていて、それもとてもわかりやすかったです。

間違いやすい項目については対比して説明されているところもこの本のいいところです。

実践的で役に立つ内容に絞られている

この本は、中級レベルにちょうどいい(簡単すぎたり難しすぎる内容は入ってない)内容だと思います。

English Grammar in Useシリーズは初級・中級・上級」と3種類あってここで紹介しているのは中級レベルの本です。

それまで「なんとなくわかったようなわからないような」というもやっとした部分や「そうそう、そういうところ知りたかった!」というところが、このテキストを学習して次々すっきりとしていきました。実践的で役に立つ内容が盛りだくさんです。

TOEIC700~800台あたりの学習者が一番ちょうどいい内容だと思います。

「English Grammar in Use」を買う際の注意点:微妙に違うタイプが複数種類ある

「English Grammar in Use」を買う際に注意点があります。

それは、微妙に違うタイプが複数種類あるということです(値段も微妙に違う)。

具体的な違いは↓↓になります。

  • イギリス英語版とアメリカ英語版がある
  • eBook付とeBookなしがある
  • 日本限定版がある(学習手帳がついているらしい。日本語に訳されているわけではない。)

ちなみにeBookは、タブレットに専用アプリ(Cambridge Bookshelfアプリ)をダウンロードして使うタイプらしいです。詳しくはこちらのサイトを確認ください。

引用:https://cambridge-university-press.jp/material/giu_br-2/

下記が各タイプのGrammar in Use(中級・すべて最新5th Edition)のリストです↓↓

迷ったらどれにする?

こんなに種類があると迷いますよね。

特にどれがおすすめかと聞かれたら私は「イギリス英語版」がいいと思います。

理由はこの書籍は作者がイギリスの方で、元が「イギリス英語版」だからです。日本限定盤は学習手帳がついてるみたいですがその分値段も高く(+500円くらい)、その値段差の価値があるか微妙だなと。

eBook付となしの差は800円くらいで、これは好みでどちらでもいいんじゃないかなと思います。

私はeBookを使ったことがないのですが、タブレットで使えて音声も出るということでなかなかおもしろそう。

eBookがなくてももちろん全く問題なく学習できるし、長く使えて買って損はない書籍だと思います。

【3】英文法の根っこを掘り下げる:英文法の鬼100則(中上級者向け)

最後に紹介するのは「英文法の鬼100則」という本です。

英語話者と日本語話者の見ている世界の違い

「ここはどこ?」を英語ではどう言うでしょう?

言葉通りに訳すと「Where is here?」としてしまいがちですがこれは不自然な英語で、

「Where am I?」

というのが普通です。

英語と日本語でなぜこのような違いがあるのか。「英文法の鬼100則」の解説によると、

これは、日本語と英語でただ言い方が違うということではありません。

日本語と英語には、こういう言い方が起きる原因となる、一貫した「世界の捉え方の違い」があるのです。

それは、

日本語:自分がカメラになって外の風景を映す言語
英語 :外から、もう1人の自分が自分を眺める言語

という違いです。

英文法の鬼100則 P17
引用:英文法の鬼100則 P17

日本語では、話し手がカメラになって外の世界を言葉によって映し出します。カメラは風景の中には映り込みませんから、話し手自身の存在が消え、言語化されないことがよくあります。

英語のIと違い、日本語では「私は」という主語が言語化されないことがよくあるのは、この影響かもしれません。

英文法の鬼100則 P17

一方英語は、もう一人の自分が、外から自分を眺めている言語です。

上記の「Where am I?」の例では、よく英語の地図上に「現在地」の意味で書かれている「You are here.」の表示がわかりやすいですね。

外から、地図上にいる自分を眺めている感覚です。

英文法の鬼100則 P17

英語と日本語では見ている世界が違うとは!

これは目から厚めのウロコが落ちました。

こういう英文法書はあまりないのではないでしょうか。少なくとも私は初めて出会いました。

いやおもしろいですよねこういう話。

文法の「根っこの感覚」を教えてくれる本

この本では上記解説のような感じで、

「なぜこのような表現になるのか。この文法の根っこの感覚は何なのか」

という視点で文法の解説がされていきます。

「そもそも助動詞とは何なのか。仮定法とは何なのか。」といった、「文法のルールを学ぶというよりその文法のもつ感覚・働きや根っこの部分」を学べる文法書です。

なので、この本は「ある程度ルールとしての文法知識がある学習者向け」かなと思います。

とは言え難しい文法用語はほとんど出てこないので、現在完了・仮定法・助動詞あたりがだいたいどんなものかわかる程度の文法知識があれば十分と思います(私でも楽しく読めました)。

「へえ~、そうなんだ!」「なるほど!」と心の中でつぶやきながらあっという間に読み終わってしまうほど興味深く読むことができました。

おすすめです!

まとめ

ということで、「文法用語が苦手な人におすすめの英文法の本3選」の紹介でした。

この3選はすべて「文法用語が苦手な人」もそうでない人も、「楽しく読めて役に立つ」文法書だと思います。

もし興味をそそられましたら、ぜひお試しあれ!3つともほんとにおすすめです(^^)/

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